いつも使っている化粧品でしみる、チクチク感やかゆみなどの不快感に悩んでいませんか？もしかするとそれは、敏感肌に傾いているかもしれません。
敏感肌は乾燥が原因の一つとされているため、乳液での保湿は大切です。
今回は、敏感肌でも使いやすいおすすめの乳液を紹介します。肌の状態と悩みに合わせた乳液選びの参考にしてみてくださいね。
メンズの敏感肌とは？
敏感肌は、普通肌・混合肌・脂性肌・乾燥肌の肌タイプとは異なり、肌の状態のことを指します。かゆみや赤みなどのトラブルに悩まされることが多く、ちょっとした刺激に過敏に反応しやすいのが特徴。主な原因は肌のバリア機能の低下とされ、肌が乾燥すると起こりやすいと言われています。
刺激要因はさまざまで、紫外線・寒暖差・花粉・ホコリ・乾燥した空気・化粧品などがあげられます。
例えば、
・紫外線に当たると発疹やかゆみが出やすい
・汗をかくと肌がかゆくなる
・体温が上がると赤くほてりやすい
・季節の変わり目に肌荒れしやすい
・化粧品をつけると刺激を感じたり、かゆみが出たりしやすい
などの不快感に悩まされます。
敏感肌のメンズ向け乳液の選び方
乳液を使う理由は、化粧水で与えた水分が蒸発しないように閉じ込めるためです。肌が敏感になったときの対策は、保湿をしっかり行うことが大切。
ただし、乳液の選び方にも配慮しましょう。化粧品の成分が刺激要因となり、肌に合わないこともあるからです。
また、肌がデリケートな状態のため、スキンケア方法にも気をつかわなくてはなりません。乳液選びは、肌への刺激をできるだけ抑えた、マイルドなタイプを選ぶのがポイントです。
低刺激のものを選ぶ
低刺激性のアイテムは、肌が敏感で刺激に弱い方のために、成分を厳選して作られています。肌の刺激になりやすいとされる主な成分は、香料・アルコール・着色料・防腐剤・アレルギーを起こしやすい原料などです。
パッケージに「敏感肌用」「低刺激性」などと書かれているものを選ぶとよいでしょう。また、テスト済みのアイテムかどうかもチェックしてみてください。
アレルギーが出ないかをテストした「アレルギーテスト済み」、かゆみやヒリヒリ感が出ないかを評価する「スティンギングテスト済み」、「パッチテスト済み」などと表記されています。
バリア機能をサポートする成分配合のものを選ぶ
バリア機能サポート成分は、角層の水分と油分のバランスを整えたり、赤みやひりつきなどの炎症を抑えたりするものがあります。
主な成分に、保湿成分と抗炎症成分があります。
・保湿成分：セラミド・アミノ酸・グリセリン・ヘパリン類似物質など
・抗炎症成分：グリチルリチン酸ジカリウム・グリチルレチン酸ステアリル・アラントインなど
セラミドはもともと肌に存在するものですが、加齢とともに減少してバリア機能の低下を招きます。セラミドを化粧品で補うことで、バリア機能を整えることが期待されています。
肌の悩みで選ぶ
敏感肌のトラブルは、突然表れる場合と、ある一定の条件が重なると表れることも。どのような刺激を受けると敏感になりやすいのかを観察し、その刺激を避ける工夫も大切です。
特に、体質的にアレルギーのある方は、引き起こすような成分を避けましょう。成分表示をしっかりチェックしてください。
化粧品でできることは、保湿と予防です。かゆみやヒリつき感が出たら、まずは乾燥を疑ってみましょう。乳液などで保湿をして様子をみます。
乾燥がひどい場合は、乳液の後にクリームをプラスしてもよいでしょう。肌荒れの場合は、抗炎症成分配合のものを使ってみてください。いずれの場合も、トラブルがひどくなったら皮膚科医の受診をおすすめします。
乳液を使用するポイントや注意点
乳液を使うタイミングは、化粧水の後が基本です。美容液を使う場合は乳液の前に、クリームは乳液の後に使いましょう。
複数のアイテムを併用する際は、油分の少ないものから多いものへと順番に使うことをおすすめします。
乳液の使い方を知ると、活用の幅が広がります。以下に、乳液を使うポイントと注意点を紹介していますので参考にしてみてください。
適量を使用する
適量を守ることは、化粧品の効果を得るためにも大切です。メーカーにより適量は異なるため、パッケージに書いてある説明を必ずチェックしましょう。
よく見る例として、
・1円玉大
・10円玉大
・1〜2プッシュ
というように書かれています。
説明に沿った量を塗ってみて、多かったり少なかったりする場合は調整してみてください。
こすらず優しく塗布する
量が少ないと、肌をこすって刺激になるため、適量を守りましょう。
乳液を塗布する際は、指先よりも面積の広い「指の腹」を使うと肌あたりがよくなります。
力を入れずに、優しくスーッと伸ばすのがコツ。肌が動かない程度の力加減でも、乳液は十分に伸ばせるのでやってみてください。
最後に、両手のひらで顔全体を包み込むようにフィットさせて、乳液をなじませていきましょう。
皮膚に異常がないか確認する
低刺激性のアイテムを使っても、肌に合わない成分はトラブルのリスクになります。アイテムの使用中と使用後に、肌に違和感がないか観察しましょう。
もし、ヒリつきやかゆみ、赤みが出たら水で洗い流します。刺激を感じたアイテムは、使用をすぐに中止してください。
状態が悪化するようなら、皮膚科医の受診をおすすめします。その際は、肌に合わなかったアイテムを持って行くと診断の判断材料になりやすいでしょう。
敏感肌のメンズにおすすめな乳液5選
デリケートな肌の状態だからこそ、使うアイテム選びは慎重になります。特に、新しいアイテムを選ぶ際は「肌に合わなかったらどうしよう」と心配かもしれません。サンプルや店頭のテスターで試したり、パッチテストをする方法もあります。
自分で行うパッチテストは、二の腕の内側にアイテムを塗布して、24時間後と48時間後に異常がないか様子をみます。
乳液選びに迷う方のために、おすすめの乳液5種類をピックアップしたので参考にしてみてください。
良品計画無印良品 乳液 敏感肌用 高保湿タイプ
岩手県釜石の天然水を使った、ナチュラル志向で肌への優しさに配慮した乳液です。低刺激性で、無香料・無着色・無鉱物油・弱酸性・パラベンフリー・アルコールフリー・アレルギーテスト済み。
200mlと400ml入りがあり、惜しみなくたっぷり使えます。別売りのポンプヘッドをつけると、適量が出しやすくなって便利です。
ファンケルFANCL アクネケア ジェル乳液
バリア機能を整える成分構成で、肌トラブルを効果的に防ぐために開発された乳液です。
3種類の甘草成分誘導体、ヒアルロン酸、アーティチョークエキスなどの保湿成分が肌を潤いで包み込んで滑らかな肌へ。
防腐剤のほか、殺菌剤まで不使用で、肌への負担を徹底的に減らす独自の処方にこだわっています。
資生堂薬品ドゥーエ ドゥーエ 乳液
保湿成分キシリトールを配合し、バリア機能をサポートします。キシリトールは食品のイメージが強いですが、保湿力の高さから化粧品にも応用されています。
さらに、敏感肌の方によるパッチテストとアレルギーテストも実施。デリケートな肌への
安全性に考慮したアイテムです。
IHADA(イハダ) 薬用エマルジョン
不純物を可能な限り取り除いた「高精製ワセリン」を含む乳液です。ワセリンで角層の表面を覆い、外部刺激から守るほか、保湿成分と抗炎症成分配合で乾燥と肌荒れを防ぎます。
角層を水分で満たして、ワセリンで閉じ込めるダブルのケアで、肌のバリア機能を高めるように促します。アレルギーテスト済みで、ニキビのもとになりにくい処方の低刺激性。
ミノン アミノモイスト モイストチャージ ミルク
アミノ酸に特化し、9種類のアミノ酸と、2種類のセラミド類似成分で肌を穏やかに整えます。
肌に近い弱酸性でスッとなじみ、乾燥から肌を守りながらバリア機能をサポートするアイテムです。乾燥による肌のごわつきが気になる方におすすめ。
また、敏感肌と乾燥肌の方によるテストを実施しており、肌への優しさを徹底しています。
敏感肌向けの乳液で保湿をしながら肌トラブルを予防しよう
敏感肌のメンズにとって、自分の肌に合うアイテムを選ぶことは、今後の肌印象を作る上で大切な要素となるでしょう。
「敏感肌かも」と思ったら、まずは保湿の徹底から行います。化粧水の後に乳液で潤いを閉じ込めて、バリア機能の低下を防ぎましょう。
もし、いつものアイテムが急に合わなくなった場合は、使用を中止して低刺激性のものへの切り替えをおすすめします。それでも状態が悪化するなら、皮膚科の受診を検討しましょう。
乳液は、クリームよりもベタつかず、油分と水分のバランスを取りながら保湿できる便利なアイテムです。乳液を上手に活用しながら、トラブルに負けない肌をめざしましょう。
