「脱毛クリームで本当にヒゲが生えなくなるの?」「永久脱毛できるの?」といった疑問をお持ちではないでしょうか。
脱毛クリームでヒゲがなくなるなら、早く使いたいと思う方が多いと思います。
そこで今回は、脱毛クリームで毛を処理できる仕組みや毛が生えてこない期間、注意点を詳しくご紹介します。
効果が期待できるほかのヒゲ脱毛方法についても解説していますので、ヒゲでお悩みの方はぜひ最後までご覧ください。
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脱毛クリームとは
脱毛クリームは、クリーム状の薬剤を肌に塗布し、時間を置いた後に洗い流すことで毛を処理できるものです。
除毛クリームや除毛剤と呼ばれることもあります。
比較的お求めになりやすい価格で、自宅での脱毛が可能です。
ここでは、脱毛クリームで除毛できる仕組みや毛が生えてこない期間、永久脱毛の可否についてご紹介します。
脱毛クリームの仕組み
脱毛クリームは薬剤を使用して、肌表面に出ている毛を溶かすことで除毛できます。
主成分となるチオグリコール酸カルシウムが、毛を構成するタンパク質の結合を切断して溶かすのです。
カミソリやシェーバーは毛を処理した後チクチク感が残りますが、脱毛クリームは毛の断面が丸まるので、なめらかでスベスベした肌になります。
何日毛が生えてこない?
毛質や太さにより個人差がありますが、脱毛クリームを使用すると、3~7日程度は毛が生えていない状態をキープできます。
脱毛クリームは、肌表面に出ている毛を溶かせるので、期間が経つと自然と毛が生えて元の状態に戻ります。
また、脱毛クリームを使用すると毛が濃くなるというウワサがありますが、そのような事実はありません。
一度毛がなくなった肌に見慣れることで、生えてきた毛が濃く感じられるのでしょう。
永久脱毛できる?
脱毛クリームでは、永久脱毛することはできません。
永久脱毛とは、毛根にダメージを与えることで、半永久的に毛が生えにくい状態にすることを指します。
脱毛クリームは、肌表面にある毛に対してのみ除毛できますが、毛根にダメージを与え、毛を長期的に生えなくする効果はありません。
そのため、脱毛クリームで毛が生えない効果があるのは、一時的なものと言えるでしょう。
脱毛クリームはヒゲに使用できない
肌への刺激が強いため、脱毛クリームはヒゲに使用できません。
脱毛クリームは医薬部外品に認定されており、顔に使用できないことを使用上の注意に記載するよう、厚生労働省から通知されています。
そのため、脱毛クリームのパッケージや使用方法には、「ヒゲには使用できない」とはっきり記載があるのです。
しかし、消費生活センターなどには、除毛剤に関するトラブルの相談が多く寄せられています。
若者の商品・サービス相談件数のうち、令和元年、令和2年とも、15~19歳の男性の除毛剤に関する相談件数は1位でした。
参考:若者の除毛剤による皮膚障害に注意! (caa.go.jp)
トラブルを未然に避けるためにも、脱毛クリームを顔に使用しないようにしましょう。
ここでは、脱毛クリームをヒゲに使用できない理由を3つご紹介します。
理由1|肌トラブルにつながる可能性がある
脱毛クリームをヒゲに使用すると、肌トラブルにつながる危険性があります。
健康的な皮膚は、弱酸性を維持することで、乾燥を防ぎ潤いを保っています。
しかし、脱毛クリームをヒゲに使用すると、主成分であるチオグリコール酸カルシウムによって、肌がアルカリ性に傾いてしまうのです。
そうすると、皮膚の抵抗力が弱まり、炎症や湿疹が出て赤みやかゆみにつながります。
体に比べると顔の皮膚は薄く、脱毛クリームによるダメージを受けやすいのです。
悪化するとヒゲを剃れなくなるため、顔には使用しない方がよいでしょう。
理由2|ヒゲには効果が低い
脱毛クリームは、ヒゲへの効果は低いと言われています。
体毛に比べると、ヒゲは一本の毛自体が太くて濃いため、薬剤が反応しにくいのです。
また、脱毛クリームは肌表面にある毛を溶かす作用のみで、肌内部の除毛はできないので、青ヒゲをなくすことは期待できません。
理由3|臭いが強い
脱毛クリームは刺激臭が強いため、鼻近くに塗ると気分が悪くなる可能性があります。
主成分であるチオグリコール酸カルシウムが、ツンとした嫌な臭いを出すのです。
塗布後は少し時間を置かなければならず、臭いによる体調の変化を感じやすくなるため、使用をおすすめできません。
自宅でできるヒゲ脱毛は?
自宅にいるときに、ひとりでヒゲ脱毛したいという方も多いと思います。
ここでは、自宅でできるヒゲ脱毛を3つご紹介します。
それぞれ特徴や得られる効果が異なるので、自宅でヒゲ脱毛したい方はぜひ参考にしてください。
家庭用脱毛器
家庭用脱毛器は、フラッシュ(光)やレーザーなどの機器で毛根にダメージを与えます。
永久脱毛はできないものの、ヒゲを薄くしたり、生えるスピードを遅くしたりすることが可能です。
効果には個人差がありますが、1~2週間に1度の使用頻度で、6~10回程度使用するとヒゲが薄くなったのが感じられます。
また、家庭用脱毛器は、出力の強さによって顔に使用できないものもあるので、購入時にはヒゲに使用できるものを選びましょう。
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脱毛ワックス
脱毛ワックスとは、専用のワックスを肌に塗布し、固まった後に剥がすことで脱毛できるものです。
近年は、塗る手間がかからないように、シート状になっている便利なアイテムもあります。
ただし、毛を一気に抜くので、痛みを感じたり肌に炎症が起きたりするデメリットもあります。
一方、毛のチクチクが気にならず、肌がなめらかになるのがメリットです。
次の毛が再び生えるまで、2週間程度は毛がない状態が続きます。
抑毛ローション
毛の成長をゆるやかにするのが、抑毛ローションの特徴です。
化粧水のような質感で、手に出してヒゲ部分に塗布します。
抑毛ローションに含まれることの多いダイズエキスのイソフラボンは、男性ホルモンの作用を抑制し、女性ホルモンであるエストロゲンに似た働きをします。
そのイソフラボンが、毛を細くやわらかくする作用を持っているのです。
ただ、抑毛ローションを使用しても変化が感じられないという声も多く、あまり効果が期待できないのが事実です。
そのため、抑毛ローションは、ヒゲ剃り後のケアとして使用するのがよいでしょう。
ヒゲ脱毛の効果が期待できる方法は?
長期的にヒゲが生えにくくなるなど、効果をしっかりと感じたい方には、エステや医療機関でのヒゲ脱毛がおすすめです。
自分では見えにくいあご裏や、口の際の細かい部分まで、確かな脱毛効果が期待できます。
ここでは、エステ脱毛と医療脱毛の特徴と効果についてご紹介します。
エステ脱毛
エステ脱毛は、フラッシュ(光)脱毛器を用いて、毛を作る組織にダメージを与える方法です。
永久脱毛はできませんが、ヒゲを薄くしたり、生えるスピードを遅くしたりする効果が期待できます。
仕組みは家庭用脱毛器と同じですが、エステ脱毛ではエステティシャンが出力の強い脱毛器で細かい部分まで施術するので、脱毛ムラができにくくなるのが特徴です。
毛質や太さにより個人差があるものの、5~10回程度でヒゲが薄くなり、15~20回程度でツルツルの状態に近づきます。
また、施術中はゴムを弾くような痛みがあるため、肌を冷やしてから行います。
医療脱毛
医療脱毛は、レーザー脱毛器を使用して肌内部の毛を作る組織を破壊することで、毛が生えにくい状態にします。
半永久的に毛が生えにくくなる永久脱毛ができるのは、医療脱毛のみです。
施術は医師、または医師の指示を受けた看護師が行います。
結果には個人差がありますが、3〜5回程度でヒゲが薄く感じ、8〜15回程度でほぼ毛がない状態になります。
また、医療機関が行う脱毛方法なので、痛みに弱い方は麻酔も可能です。
ヒゲに脱毛クリームを使用するのは危険!ほかの脱毛方法を検討しよう!
今回は、脱毛クリームで毛が除去できる仕組みや毛が生えない期間、注意点をご紹介しました。
脱毛クリームは、肌表面にある毛を溶かして一時的に毛をなくせますが、皮膚の薄い顔には使用できません。
無理をしてヒゲに脱毛クリームを塗ると、肌トラブルにつながり、かえってヒゲを処理できないこともあります。
そのため、ヒゲをなくしたいなら、家庭用脱毛器やエステ脱毛、医療脱毛などを検討した方がよいでしょう。
ぜひ、自分の肌のためにも、安全面に配慮された脱毛方法を選びましょう。