近年、メンズのスキンケア商品を見かけるようになったと感じる人は多いのではないでしょうか。男性にとってもスキンケアは重要で、女性よりも水分量が少なく、皮脂の分泌量が多いことから、乾燥肌になりやすい傾向にあります。そのため、自分の肌に合ったスキンケアで、肌を守っていくことが必要です。
この記事では、乳液をおすすめする理由や化粧水との違い、おすすめアイテムを紹介します。肌荒れやスキンケアの方法に悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてください。
メンズにも乳液がおすすめな理由
男性の肌は、女性よりも皮脂を分泌しすぎる傾向にあるため、毛穴が開きやすく、乾燥しやすいといわれています。そのため、肌の表面はテカテカでべたついているのに、内側で乾燥するインナードライになっている人も数多くいます。
また、男性はひげを剃る人も多く、髭剃りは肌の角質層を損傷させるため、肌荒れや乾燥を引き起こしやすいのも特徴です。
そのため、化粧水や乳液をこまめに使用することで、潤いのある綺麗な肌を維持できるでしょう。
乳液の役割と化粧水との違い
化粧水は、乳液とは異なり肌にうるおいを与えてくれるのが特徴です。洗顔後は肌が乾燥した状態にあるため、化粧水で肌の角質層まで水分を補給します。また、化粧水はそのあとのスキンケアのためにも有効で、肌をやわらかくして、乳液や美容液の肌なじみをよくしてくれる役割もあります。
一方で、乳液の役割は化粧水でうるおった肌の水分をキープするために、肌に蓋をすることです。乳液には、油分と水分がバランスよく配合されているため、水分を閉じ込めて肌を覆ってくれます。さらに、肌の水分の蒸発を防いだり、外部刺激から守ってくれたりする役割もあります。
乳液は化粧水のあと
乳液をつけるタイミングは、洗顔後に化粧水でケアしたあとです。乳液には水分だけでなく、油分もバランスよく含まれています。しかし、乳液ばかり肌に与えていると、油分が増えてしまい、結果的にインナードライに陥ります。
乳液の効果を高めるためにも、スキンケアの順番はしっかりと守って効率よく使用しましょう。
メンズ乳液の選び方
メンズ乳液は、つけ心地や肌質、肌のお悩みなどから選ぶ方法があります。なかでもおすすめは、肌質で選ぶことです。自分の肌質に合ったものを選ぶことにより、肌のトラブルを回避でき、キレイな肌をキープしてくれます。
肌質は、主に以下の3つがあります。
- 乾燥肌
- 敏感肌
- 脂性肌
自分の肌質にあった乳液を使用することで、肌荒れを防いだり、肌の水分をキープしたりするメリットがあります。そのため、自分の肌質を知っておくことは大切です。
乾燥肌は特に保湿
乾燥肌の人は特に保湿機能が高い乳液を選ぶとよいでしょう。乾燥肌は、肌の水分や皮脂が不足してうるおいがなくなっている状態です。
また、肌にはバリア機能がついており、正常に機能していると肌の水分の蒸発を防いでくれるため、外部の刺激から皮膚を守ります。しかし、バリア機能が低下すると、水分が維持できなくなり、乾燥肌になります。
乾燥肌には、以下のような症状がみられます。
- 肌のかさつき
- 粉がふく
- 皮膚のつっぱり感
- かゆみ
乾燥肌に合った保湿機能が高いメンズ乳液を使用することで、肌トラブルが減ってうるおいをキープできます。
敏感肌には刺激の少ない乳液
敏感肌の人は、刺激の少ないメンズ乳液を選ぶのがおすすめです。敏感肌は、バリア機能が低下した状態であるため、小さい刺激でも赤みやひりつきが出ます。
敏感肌は、紫外線や生活習慣、乾燥なども原因の一つです。また、スキンケアをきちんとしないことで、敏感肌になることもあります。
以下が、敏感肌の特徴的な症状です。
- 赤み
- 肌のかさつき
- 肌のひりつき
- ニキビができやすい
敏感肌に適した乳液を使うことで、刺激を与えずに肌をケアできます。敏感肌の人は刺激の少ない乳液を使って、荒れやすい肌を整えましょう。
脂性肌にはビタミンC誘導体配合
脂性肌には、刺激が少なく肌に浸透しやすいビタミンC誘導体配合の乳液がおすすめです。
脂性肌はオイリー肌とも呼ばれ、皮脂が過剰に分泌されるため、肌のバリア機能が低下しています。皮脂の分泌量が多く毛穴に詰まり、ニキビや黒ずみの原因になりやすいため、ビタミンC誘導体配合のスキンケア商品がおすすめです。
脂性肌の特徴は、以下の症状です。
- 肌のべたつき
- ニキビができやすい
- 毛穴が目立ちやすい
脂性肌の人は、ビタミンC誘導体配合の乳液を使って、ニキビや毛穴の目立たない肌をめざしましょう。
メンズにおすすめの乳液
ここまで、男性にとって乳液が必要な理由やメンズ乳液の選び方を紹介してきました。メンズの乳液はインターネットや薬局などで探すと多くの商品が販売されており、どの商品を選べばよいか迷うこともあるでしょう。ここからは、肌質別におすすめの乳液を紹介します。
乾燥肌におすすめ
乾燥肌は、バリア機能が低下し、肌の水分や油分が不足している状態です。乳液を選ぶ際は、保湿効果やエモリエント効果が期待できるものを選ぶとよいでしょう。エモリエント効果とは、肌の水分の蒸発を防ぎ、肌をやわらかくする作用のことです。
また、乾燥肌の人は、セラミドやヒアルロン酸、スクワランといった成分が入っている乳液を選ぶのもおすすめです。セラミド、ヒアルロン酸、スクワランが入っている乳液を使うことで、肌がやわらかくなりうるおいをキープできます。
乾燥肌の人におすすめの乳液は、以下の通りです。
- 花王 ニベアメン スキンコンディショナーバーム エクストラケア
- THREE(スリー)THREE フォー・メン ジェントリング エマルジョン
花王 ニベアメン スキンコンディショナーバーム エクストラケア
花王の『ニベアメン スキンコンディショナーバーム エクストラケア』は、肌の水分をキープしながら乾燥対策ができるのが特徴です。ヒアルロン酸やスクワランが入っているので、うるおいがキープされ、肌の奥までしっかりと浸透します。
THREE(スリー)THREE フォー・メン ジェントリング エマルジョン
THREE(スリー)の『THREE フォー・メン ジェントリング エマルジョン』は、水分をキープしにくい男性の肌にぴったりの乳液です。乾燥を防ぎながら、べたつきのない肌を作ってくれるため、乳液を塗ったあとのベタベタ感が苦手な人も使いやすい商品です。
脂性肌におすすめ
脂性肌の人は、「べたつくのが嫌だから乳液を使いたくない」と思う人もいるのではないでしょうか。しかし、皮脂の過剰分泌は肌のバリア機能が低下しているため、肌のケアは非常に大切です。
脂性肌のなかでも、皮脂量が多くべたつきやすいオイリー肌の人は、使い心地がさっぱりするタイプを選びましょう。一方、脂性肌のなかでもインナードライの人は、保湿機能も高いみずみずしいタイプを選ぶとよいでしょう。
脂性肌の人におすすめの乳液は、以下の通りです。
- BULK HOMME(バルクオム)THE LOTION
- キュレル 皮脂トラブルケア保湿ジェル
BULK HOMME(バルクオム)THE LOTION
BULK HOMME(バルクオム)の『THE LOTION』は、べたつきが少なく、サラサラな触感で肌になじませることができます。しっかりとうるおいを与えてくれますが、べたつきや重さは感じさせません。
また、温泉水やセラミド3、スクワランなど、保湿成分がたっぷり配合されており、特に「保湿力」「保水力」「浸透力」が期待できるため、インナードライの人におすすめです。
キュレル 皮脂トラブルケア保湿ジェル
出典:My Kao Mall
キュレルの『皮脂トラブルケア保湿ジェル』は、皮脂のべたつきを抑え、ニキビや肌荒れを防いでくれます。また、アレルギーテストやパッチテストがされているため、刺激が少なく、肌荒れがひどい人にも使える商品です。
敏感肌におすすめ
敏感肌は、バリア機能が低下して、洗顔や化粧水のあとに顔がひりついたり、赤みが出たりする状態です。空気の乾燥や保湿ケアの怠りなどの外的要因と、生活習慣の乱れといった内的要因によって、敏感肌になるといわれています。
また、肌のバリア機能が低下した状態であるため肌の水分が失われ、外からの刺激が肌に侵入しやすくなっています。紫外線対策や生活習慣を整えるとともに、敏感肌用の乳液を使って、スキンケアを行うのが有効です。
そのため、敏感肌の人はできるだけ肌に優しい乳液を選びましょう。アルコールフリーや無添加、アレルギーテスト済と書かれた乳液を選ぶと効果的です。
敏感肌の人におすすめの乳液は、以下の通りです。
- ORBIS(オルビス)オルビス ミスター モイスチャー
- 無印良品 敏感肌用 さっぱりタイプ
ORBIS(オルビス)オルビス ミスター モイスチャー
出典:Amazon ORBIS(オルビス)オルビス ミスター モイスチャー
ORBIS(オルビスの『オルビスミスターモイスチャークリームメンズ』は、アルコールフリー、弱酸性と低刺激であるため、敏感肌の人におすすめです。つけ心地がさっぱりと軽く、つけたあともさらっとした感触が味わえます。また、しっかりと肌にうるおいを与えてくれるため、ハリやツヤも生み出してくれます。
無印良品 敏感肌用 さっぱりタイプ
無印良品の『乳液敏感肌用さっぱりタイプ』は、アルコールフリー、アレルギーテスト済の商品なので、刺激が少なく、敏感肌の人におすすめです。また、使用後のベタつきが少ないため、不快感なく使えるのもポイントです。
自分の肌質を把握し綺麗な肌を手に入れよう
ここまで、メンズ乳液の選び方やおすすめのメンズ乳液を紹介してきました。男性は女性よりも皮脂が分泌しやすく、髭剃りも行うため、肌荒れや乾燥を起こしやすいのが特徴です。また、化粧水だけでは十分な肌ケアはできないので、適切に乳液を使用する必要があります。自分の肌質を把握し、これまで紹介した乳液を試してみてはいかがでしょうか。