赤みが出たり、痒くなったり、ちょっとした刺激で肌荒れしやすい敏感肌。普段とは違う肌の状態だからこそ、どのようにスキンケアすればよいか困っていませんか？
まずは、スキンケアのファーストステップである洗顔を丁寧にすることから始めてみましょう。ホコリや汗など、刺激の要因になるものを洗顔で落とし、肌を清潔にすることが大切です。
この記事では、敏感肌になる原因と洗顔料の上手な選び方、敏感肌におすすめの洗顔料を紹介します。
いつでも調子のいい肌を維持するためのポイントをおさえてみてくださいね。
メンズの敏感肌とは？
敏感肌とは、脂性肌や乾燥肌などの「肌タイプ」とは異なり、一時的な「肌の状態」を指します。
普段は何ともなくても、季節や環境の変化などで起こりやすく、赤み・痒み・ヒリヒリ感などが出て不快感に悩まされます。
また、敏感肌は乾燥しやすいのが特徴で、乾燥による肌のバリア機能の低下で刺激に弱い状態です。
刺激に弱くなると、いつもの化粧品が肌に合わなくなったり、ピリピリと刺激を感じたりすることも。そのため、化粧品選びに困ってしまうのも、敏感肌の悩みの一つです。
メンズの敏感肌の原因
敏感肌は、何らかの刺激が原因で起こりやすくなります。
ホコリや紫外線などによる環境要因、摩擦をはじめとする物理的刺激、ホルモンによる内的要因があげられます。
以下に、敏感肌の主な原因を3つピックアップしました。スキンケア方法や生活習慣など、自分にあてはまることがないか振り返ってみましょう。
カミソリやシェーバーによるダメージ
カミソリを肌にあてると、肌の表面にある角質を削ってしまいます。力を入れすぎると、必要な角質まで取り去ってしまい、肌のバリア機能が弱くなって敏感肌になる原因に。
角質を削ると同時に、目に見えない小さなキズもできるため、化粧水をつけるとピリピリと刺激を感じやすくなります。
カミソリやシェーバーを使う時は優しく丁寧に行い、肌への負担を最小限に抑えることが大切です。また、刃をこまめに交換して切れ味をよくしておくのも、肌ダメージを防ぐためのポイントです。
睡眠不足や栄養の偏り
睡眠不足や栄養の偏りは、肌の健康に大きく影響します。睡眠不足はホルモンバランスの乱れを招き、同時に肌の新陳代謝も乱れがちに。
夜更かしを避け、規則正しい生活リズムをつくることが重要です。眠りやすい環境を作るために、寝具を清潔に保ったり、アロマをたいてみたりしてもよいでしょう。
栄養バランスの偏りも、肌をつくる栄養が行き渡りにくくなり、肌の調子を悪くする原因に。野菜を中心としたビタミン・ミネラルと、良質なタンパク質の摂取を心がけましょう。
スキンケアをしていない
メンズの肌は水分が少ない傾向にあります。スキンケアをしないと肌が乾燥しやすくなり、敏感肌を招いてしまう原因に。肌へのダメージが深刻化する前に、スキンケアを始めることをおすすめします。
肌荒れすると化粧品の刺激を感じやすくなるため、何もつけたくない場合もあるかもしれません。しかし、保湿は必要なので、敏感肌に合わせた低刺激なタイプの化粧品を選びましょう。
敏感肌のメンズ向け洗顔の選び方
敏感肌は、できるだけ刺激を与えないことが大切です。
また、これまでに合わなかった化粧品があるなら、成分をチェックしてみてください。その上で、合わない成分を含む化粧品は避けるようにしましょう。
そして、敏感肌の洗顔は、洗いすぎに注意です。汚れは落としながら、適度な潤いを残すような、肌に負担をかけない洗顔料をおすすめします。
以下に、敏感肌向け洗顔料の選び方のポイントをお伝えします。
洗浄成分で選ぶ
洗顔料の洗浄成分は主に、「脂肪酸石けん」と「合成界面活性剤」に分けられます。
「脂肪酸石けん」は「石けん系」とも呼ばれ、泡立ちがよくて、さっぱりとした洗い上がりが特徴。
「合成界面活性剤」を含む洗顔料は、軽い泡立ちとしっとりした洗い上がりで、「アミノ酸系」と表示されているものが多くなります。
敏感肌は乾燥しやすいので、どちらかというと、アミノ酸系の洗顔料がおすすめです。
しかし、洗浄力が物足りない方は「脂肪酸石けん」を選びますが、保湿成分を多めに含む洗顔料がよいでしょう。
低刺激のものを選ぶ
低刺激の化粧品は、肌が弱い方の刺激になる成分や、アレルギーを起こす可能性のある成分が含まれないものを指します。
一般的に、香料・着色料・鉱物油・アルコール・防腐剤などが刺激要因になるとされています。
「肌に合わない化粧品があるけれど、どの成分が合わないのか分からない」という場合は、低刺激のものを使って様子をみるのもよいでしょう。
低刺激のものは、パッケージに「低刺激」または「低刺激性」と表示があるのでチェックしてみてください。
保湿成分で選ぶ
敏感肌は乾燥が原因の一つになるため、保湿がとても大切。
保湿成分を豊富に含む洗顔料を選び、汚れを落としながらも、肌に必要な潤いを奪わない洗顔料を使うことをおすすめします。
洗顔料の主な保湿成分は、ヒアルロン酸・コラーゲン・セラミド・アミノ酸・グリセリン・ワセリンなど。
また、洗い上がりのつっぱり感がない洗顔料を選ぶとよいでしょう。初めて使うものは、肌に合うか確かめるためにサンプルやトライアルセットで試してみることをおすすめします。
肌の悩みで選ぶ
肌荒れしやすい方は、抗炎症成分に注目してみましょう。主な成分は、アラントインやグリチルリチン酸ジカリウムなどで、肌荒れを予防する効果が期待できます。
赤みや痒みがある場合は、低刺激性の洗顔料で、摩擦を避けながら優しく洗顔しましょう。
乾燥で悩むなら、保湿成分を含み、つっぱり感の少ない洗顔料を。洗顔後はしっかり保湿することが大切です。
アレルギーのある方は、できるだけ成分表示を見て、アレルギー反応のある成分を避けることが重要です。「アレルギーテスト済」のアイテムもあるのでチェックしてみてください。
敏感肌のメンズにおすすめの洗顔５選を紹介
オルビス(ORBIS) 薬用クリアフル ウォッシュ
毛穴の汚れを除去しながら保湿もかなえる洗顔料。
ニキビや肌荒れを予防する「グリチルリチン酸ジカリウム」のほか、植物系保湿成分配合で低刺激。敏感肌の方にも優しい処方になっています。
低刺激性の濃密な泡が角栓の汚れを柔らかくして、毛穴の奥の汚れまで穏やかに落とします。
洗浄による刺激は抑えたいけれど、汚れはしっかり落としたい方におすすめです。
フィスホワイトメン フェイスウォッシュ
炎症を防ぐ「グリチルリチン2K」と、肌荒れを防ぐ「シメン－５－オール」の、2種類の有効成分を配合した低刺激の洗顔料です。
ヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分も贅沢に含まれ、しっとりとした洗い上がりながらも、皮脂汚れは落としてくれる優れもの。肌荒れやニキビが気になる方のほか、乾燥に悩む方におすすめです。
資生堂メン フェイスクレンザー
クリーミーで豊かな泡が汚れを包み込み、皮脂や毛穴の汚れを落として、必要な潤いを残す洗顔料です。シェービングフォームにも使えるので、朝のスキンケアがはかどるかもしれません。
洗浄剤は「脂肪酸石けん系」で、さっぱりとした洗い上がり。石けんが好きな方におすすめです。さわやかなシトラスウッディの香り。
エトヴォス モイストアミノフォーム
アミノ酸系の洗顔料で、穏やかに汚れを落とし、肌のバリア機能を守りながら潤いを保ちます。
保湿成分にヒト型セラミド・リピジュア・グリコシルトレハロースを配合。洗顔後のデリケートな肌を優しく包み込みます。
また、低刺激処方で、石油系界面活性剤・鉱物油・シリコン・着色料・合成香料・パラベン・アルコール不使用。特定の成分が合わない方はチェックしてみてください。
無印良品 泡洗顔フォーム・敏感肌用
敏感肌のために作られた低刺激の泡洗顔料で、無香料・無着色・無鉱物油・パラベンフリー・アルコールフリー・アレルギーテスト済み。
敏感肌の方は、一度は使ってみたい洗顔料です。
天然水をベースに、保湿成分としてグレープフルーツ種子エキスとリピジュアRを配合。
ホイップ状の泡が汚れを包み込み、つっぱり感のない洗い上がりに。泡立ての必要がないため、忙しい朝の洗顔タイムにおすすめです。
敏感肌に合わせた肌に優しい洗顔料で健やかな肌作りをしよう
敏感肌は、刺激を与えないことが第一です。こすったり、ゴシゴシと洗顔するのは控えましょう。
洗顔料は、必要な潤いを奪い過ぎず、適度な洗浄力で汚れを落とせるものを選びます。洗顔時は、しっかり泡立てるのを意識しましょう。
どれを使えばよいか迷ったら、低刺激のものを試して肌の様子をみてください。また、トラブルがひどくなるようでしたら、皮膚科の受診をおすすめします。
そして、毎日使う洗顔料は、使い心地や好みも大切。成分にこだわりすぎず、自分に合った洗顔料を使うこともスキンケアのポイントの一つです。
敏感肌になってしまったら、原因を探り、トラブルの状態と肌に合わせた洗顔料を見つけてみてくださいね。
