メンズ向けスタイリング剤は、ヘアセットにおいて欠かせない存在です。しかし、たくさんの種類があるため、その選び方に戸惑うことも少なくありません。この記事では、髪にこだわりを持つメンズに向けて、代表的なスタイリング剤の種類と特徴、選び方のコツについて解説します。ヘアセットでお悩みの方は必見です。それぞれのスタイリング剤の違いや使いどころ、選び方のポイントを押さえて理想のヘアスタイルを手に入れましょう。
メンズ向けスタイリング剤の種類と特徴
スタイリング剤は、メンズのオシャレの一部として重要な役割を果たしています。スタイリングは身だしなみの一つであるほか、何もしないよりも髪にニュアンスが生まれ、こなれた印象に。メイクやスキンケアだけでなく、髪もキレイに整えるとオシャレ感がグッと増すでしょう。以下に、人気のあるメンズ向けスタイリング剤の種類とその特徴について紹介します。
ワックス
ワックスはホールド力が最大の魅力です。髪のスタイルをキープできる上に、手直しがしやすい便利なアイテムです。また、ワックスは柔らかい質感で髪になじみやすいため、自由自在なスタイリングが可能。毛束感を出したり、動きを出したりと、さまざまなスタイルを実現できます。タイプ別では、ハード・ソフト・ファイバー入り・マットなど、目的に合わせたさまざまなワックスがあります。ハードはホールド力が高め、ソフトはツヤを与えて柔らかな印象に。また、ファイバー入りは髪になじみやすく毛先の動きを作りやすくします。マットタイプはツヤを抑えながらボリュームアップできるのが特徴です。
ジェル
ジェルは、強力な保持力が持ち味のスタイリング剤で、一度スタイリングすると長時間キープできるのが特徴です。セット後に乾くとカッチリと固まるため手直しは難しいですが、一日中崩れにくいスタイルを維持したい方に向いています。ジェルは湿気に強いため、天候の変化や外出先でのヘアスタイルの崩れを気にする方にはおすすめ。アイテムによりセット力が異なり、柔らかめのほか、ハード、スーパーハード、エクストラハードなどと区別されています。また、ウェット感を出すためのグロス成分配合のものも。濡れたような質感とツヤを与え、大人っぽさを演出できます。
グリース
グリースは水溶性のスタイリング剤で、とろっとしたテクスチャーです。大きな特徴は、髪にウェット感とツヤ感を与えるところ。そして、ほどよいホールド力でジェルよりも固まらず、手直しができる点も便利です。「ジェルほど固くなるのは嫌だけど、ホールド力とウェット感がほしい」という方におすすめ。種類は一般的に、ソフトとハードタイプに区別されています。ハードタイプはきっちりと髪をホールドしたいときのほか、髪の広がりやくせ毛を抑えたいときにも活躍します。一方、ソフトタイプはセット力弱めですが、髪に動きを出したナチュラルでニュアンスのある仕上がりに重宝するでしょう。
ヘアスプレー
ヘアスプレーはキープ力に優れ、ヘアセットの最終仕上げに使われることが多いスタイリング剤です。また、部分的にも使用できるので、「ここだけは崩したくない」というような、前髪やトップにも活用できます。種類はソフトタイプとハードタイプのほか、ツヤ出し効果に優れたものがあります。ハードタイプはスタイルを一日中維持できる反面、手直しが難しい点も。一方、ソフトタイプは手直しできるものもあり、セット力は弱いもののエアリーな抜け感を演出します。そして、ツヤ出しタイプは髪に健康的なツヤ感や、グロッシーな輝きを与えて優雅な印象に。
ヘアケアもできるスタイリング剤の種類と特徴
メンズの髪は環境に影響されやすいことも。パーマやカラーリングで髪が傷んでいる方や、紫外線に当たりやすい屋外にいる方は、適切なヘアケアが欠かせません。そこで注目されているのが、ヘアケアもできるスタイリング剤です。ヘアケアはシャンプーやトリートメントだけでなく、アウトバスアイテムも活用して髪をいたわりましょう。以下では、ヘアケアも可能なスタイリング剤の特徴を種類別に紹介します。
オイル
オイルタイプのスタイリング剤は髪に潤いを与え、乾燥から守りながらツヤをプラスしてくれます。オイルの働きで髪をコーティングし、ゴワつき、まとまりにくい髪のくし通りをよくする効果も。また、髪の広がりを抑えてくれるので、パサつきやくせ毛を落ち着かせたいときにも活用できます。オイルはつけ過ぎるとベタつきやすいため、少量ずつ様子をみながらつけるのがポイント。液状タイプのほか、髪全体に散布しやすいスプレータイプもあります。成分は、天然植物オイルのほか、植物由来の保湿成分をブレンドしたものがあります。
バーム
バームは半固形状で、ミツロウなどの「ロウ」や油性成分からなるスタイリング剤です。ワックスやグリースよりもホールド力は控えめですが、オイルのようなツヤと潤いを与えます。少量で髪になじませやすく、髪をいたわりながら自然なニュアンスを出したい方におすすめ。天然植物由来の原料で作られたものが多く、アイテムによってはスキンケアにも使えます。また、お湯で落ちやすく一度のシャンプーで洗い流しやすいため、髪と頭皮に優しいメリットも。そして、香りの種類が豊富で、天然アロマの柑橘系やウッディ系の香りなど、いろいろ楽しめるのも魅力の一つです。
ヘアミスト
ヘアミストは髪の保湿のために水分を与えたり、しなやかに整えたりするスタイリング剤です。ドライヤーの熱から髪を守るほか、寝ぐせ直しに使われることも。ワックスやスプレーよりもセット力は弱いですが、軽い使い心地で気軽なスタイリングに向いています。シュッと吹きかけてセットしやすく、乾燥が気になるときにサッと使うなど、外出先でも活躍しそうです。ヘアケア効果のほかにも、防臭機能があるものは食べ物やタバコのニオイ対策に。そして、デオドラント機能のあるものは頭皮のニオイ対策にと、イザというときに一本あると便利なアイテムです。
メンズ用スタイリング剤の選び方
スタイリング剤を選ぶときは、いくつかのポイントに注意しましょう。髪の長さ・パーマの有無でもスタイリング剤の使い道が異なります。ほかにも、髪の太さ・硬さ・細さ・毛量など、髪質に合わせたアイテム選びも重要です。ここでは、スタイリングの目的や髪質、髪の状態別による選び方を紹介します。自分にピッタリのスタイリング剤を選ぶための参考にしてみてください。
スタイリングイメージにあわせて選ぶ
希望のヘアスタイルに合ったホールド力を持つスタイリング剤を選びましょう。セット感を出したい場合は、ハードタイプのジェルやワックスなど、強力なホールド力のあるものを。逆に、髪を固めずにナチュラルなスタイルにしたい場合は、ソフトタイプのワックス・ヘアムース・グリースなどがおすすめです。ボリュームを出したスタイルをキープしたい部分には、ヘアスプレーを取り入れたりするなどの工夫もしてみましょう。
質感で選ぶ
ウェット・ツヤ・しっとり・サラサラ・毛束感など、ほしい質感に合わせて選んでみるのも楽しいかもしれません。ウェット感あふれる濡れたような印象なら、グリースがおすすめ。ボブやミディアムヘアなど、ある程度長さのある髪形なら、ソフトタイプのワックスやヘアムースで整えた後にツヤ出しヘアスプレーでウェット感をプラスもできます。そのほか、毛束感を出すならファイバー入りワックスやジェルも活用できます。日中に手直ししたいならワックスやグリースで気軽に。フォーマルな場面で一日中ヘアスタイルを崩したくないなら、ハードタイプのジェルにヘアスプレーをプラスしてツヤとフィックス感をアップさせるのもよいでしょう。
ダメージ毛にはヘアケア成分配合タイプを選ぶ
カラーリングやパーマ、ドライヤーの熱、紫外線などでダメージを受けている髪なら、ヘアケアは欠かせません。スタイリング剤も、ヘアケア成分が配合されているものを選んでみましょう。主なヘアケア成分は、アルガンオイル・ツバキオイル・ミツロウなどの天然由来原料のほか、加水分解ケラチンやアミノ酸など。また、紫外線による髪のダメージもあなどれません。日中、外にいることが多いなら、UVカット機能つきのスタイリング剤で紫外線から髪を守りましょう。
自分にぴったりのスタイリング剤を選んでヘアスタイルをもっと楽しもう
理想的なスタイルと髪質に合わせたスタイリング剤が見つかれば、すてきなヘアスタイルが手に入るでしょう。また、健康的な髪を維持するために、適切なヘアケアも見逃せません。一日の終わりには、スタイリング剤が残らないようにシャンプーできちんと落とすことも重要です。健やかな髪に整えることで、スタイリングしやすい状態を作ることができます。そして、セット力、テクスチャー、香りなど、自分が好きなアイテムを選ぶことも大切なポイント。使い心地がよく、扱いやすいアイテムを選んで毎日のヘアスタイルを楽しんでいきましょう。